2021/04/14 (水)
インタビュー
CobraXion Tapeを愛用してくださっている皆さんに、出会い、身体の変化や体感、おすすめの貼り方など伺います。
– ノルディック複合 中村 安寿 選手 –
2000年1月生まれ、北海道札幌市出身。
5歳から距離競技(クロスカントリースキー)を始める。
高校からコンバインド(ノルディック複合)へ転向し、全国ジュニアサマー大会優勝。
東海大学へ進学し、2018年から全日本ナショナルチームに選出。
2019年世界ジュニア選手権大会(フィンランド)3位、2020年コンチネンタルカップ(オーストリア)個人優勝・団体3位、2020年世界ジュニア選手権大会(ドイツ)個人9位・男女複合団体3位、2021年世界選手権個人4位。
兄はスキージャンプの中村直幹選手。
絶妙な伸縮性と高い密着力で体勢維持に変化を体感CobraXionTapeは驚きの連続
【卒業3か月前に進路を変更。世界を目指すと決めた時】
5歳の時、兄の真似っ子でスキーを始めました。
最初の転機は2007年。
屋内開催でも注目された、ノルディックスキー世界選手権の札幌大会に、親に連れて行ってもらいました。
世界中から集まったトップ選手に憧れを抱き、中でもクロスカントリー選手のカッコ良さに惹かれて、“私もやりたい!”と思うように。
当時、クロスカントリーは男子選手が圧倒的に多く、女子は競技人口も少なかったので
“もしかしたら世界大会に行けるかも” “世界大会でメダルが獲れるかも”
そんな想いもありました。
兄はこの時ジャンプへの転向を決めたのですが、私にはジャンプが怖くて、絶対に無理だと思いましたね(笑)。
住んでいた札幌市内は、クロスカントリーの練習場所も同じ世代の人も少なく、一緒に練習するのはお祖父ちゃんやお祖母ちゃんが多かったんです。
大会に出場しても、エントリーは私ひとり、出場したら優勝という環境で、とても寂しかった。
さらに、練習も辛くてきつくて…。
中学を卒業したらスキーは辞めよう、スキー部のない高校に行こう、普通の高校生になりたい、そんな想いがどんどん強くなりました。
ところが、中学3年生の12月に開催された第20回名寄大会で5位に入ることができ、スキーはやっぱり楽しい、続けよう!って(笑)。
卒業3ヶ月前に進学先を変更したんです。
高校に入ってからは、世界大会を目指すには「ノルディック複合(スキージャンプとクロスカントリースキー)」と種目も転向しました。
今思うとすごく単純で、勢いで行動していた気もしますが、この時の直感を信じて良かったと、そう思っています。
【競技を始めて4年で世界一に。思わず手にしたメダルに自惚れていた】
2019年、大学1年生の時。全日本コンバインド大会優勝、全日本選手権優勝。そして、目標でもあった世界選手権への初出場を決めました。
絶対に優勝する!というようなプレッシャーではなく、とにかく楽しもうと。
まだジャンプに恐怖心と苦手意識があって、16位と完全に出遅れてしまいましたが、得意のクロスカントリーで13人抜き、世界ジュニア選手権大会(フィンランド)3位になったんです。
もちろん嬉しかったです。
でも、それよりも結果を見れば自分の課題は明白で、ジャンプをもっと強化する必要があることを痛感しました。
自分の弱いジャンプを改善しながら迎えた、2020年2月。オーストラリアで開催されたコンチネンタルカップで優勝してしまったんです。
まさか…という感じで。
その後の大会は緊張なのかソワソワしてしまい、体の動きも良くない。
でも、なぜか自分は大丈夫って思ってしまって。結果も全然ダメで順位を落とすことに。
思わず手に入ってしまったメダルに完全に浮足立っていたんですよね。
気持ちを引き締め直して、オフは弱点であるジャンプを強化しました。
するとジャンプの結果は良かったのに、得意だったはずのクロスカントリーが伸び悩み…複合種目の難しさを知りました。
試行錯誤しながら、ようやく自分が納得できるような状態になって迎えた、2021年12月。
コロナの影響もあり試合数は少なかったのですが、史上初開催となったノルディック複合ワールドカップ、女子個人戦で3位に入ることができました。
とても嬉しかったです。
そして、目標に掲げていた世界選手権でも優勝!と気持ちを高めて挑んだのですが…結果は4位、本当に悔しかったです。
1位から3位までノルウェーの選手で、まだまだ壁は高いなって。
ノルディック複合女子は、オリンピックの正式種目採用を目指しています。
私の次の目標もオリンピック出場と金メダルです。
【寝れば回復は通用しない。トレーナーさんに「あり得ない」と言われた】
骨折は何度かしていますが、大きな怪我をしてこなかった。
だから、という分けではないですが、体のケアは自分流で、ストレッチだけ、他はほとんど何もしてこなかったんです。
寝れば回復していましたし。
でも、海外遠征中に体が全然動かなくなってしまい、トレーナーさんに見てもらったら、「こんな状態になるまでほっとくなんて、あり得ない!」って、言われてしまいました…(汗)
ケアの重要性に気づき、それ以降はトレーナーさんに相談しながら、体と向き合うようになりました。
今は、CobraXionTapeを使いながら、トレーニングもしています。
【貼っている感覚ゼロのテーピング】
もともと動きが制限されることや、巻いているという感覚が苦手で、テーピングなどは使ってきませんでした。
でも、お世話になっているジムの方からCobraXionTapeを教えてもらい、トレーニングの時にふくらはぎに貼ってみたんです。
貼るというよりも、肌に置くという感じだと思いますが、違和感が全然なくて、適度な伸縮性もあるので動きもスムーズで、凄く良い感じだったんです。
自分で簡単に貼れるのも凄く魅力で、今では鏡を見ながら貼っています。
【理由が分からない不安定感をCobraXionTapeで解消】
CobraXionTapeの凄さに気づいたのは、実は少し経ってからなんです。
海外遠征中、ジャンプが不安定になった時に、“太ももの裏に貼ったら何かのきっかけになるかも”と、ふと思いついてCobraXionTapeを貼ってみたら、助走の時に裏ももが伸びて、姿勢も安定して、凄く良い感覚になったんです。
“あっ、これ良いかも!!”
と、日本から来るコーチにお願いして、CobraXionTapeを追加で持ってきてもらったんです。
ジャンプでは、助走中や空中での姿勢も重要なのですが、まさかテーピングが姿勢キープに使えるとは思いませんでした。
バランス感覚には手首・足首、姿勢を保つのには腰や腹筋、下肢の動きをよくするために股関節など、皆さんがおすすめされている部位に貼って、いろいろ試してみます。
CobraXionTapeは、本当にいろいろな可能性があるテーピ ングだと思います。
取材協力:RAGU+N°